2016年の日和祭より1年が経ちました。この度熊野地域の活性と、日ごろ会えない人達に会いたい!という想いから3回目の日和祭を開催する運びとなりました。このイベントを通して熊野の魅力を感じていただけたり、表現の場になったり、人々の交流の場になれば幸いです。里山の豊かな自然と、どこか懐かしいノスタルジックな木造校舎のなかで、おいしいものや、数々の心温まる作品、極上の音楽に触れて、ゆったりと過ごしていただけたらと思います。普段は解放されていないこの学校、この機会にぜひ体感しにいらして下さい。
清流 那智黒石の里 熊野市神川町。
この町に創立から60年、休校してからも神川の人たちが大切にしてきた旧神上(こうのうえ)中学校の木造校舎があります。
木の建具 長い廊下 ほんのり桜色の外壁芝生の校庭・・・まるでタイムスリップしたかのようなノスタルジーな空間です。
地元の「神川地域町づくり協議会」の協力のもと、これまでもさまざまなイベントが開催されてきました。
それはこの「がっこう」が取り壊されないように、残していくため・・
神川町は、日本一の漆黒岩石として古くから知られる、「那智黒石」の全国唯一の産地です。神川町の神上川から瀞八丁を流れて熊野川をくだり、海岸一 帯に打ち上げられた黒い石に、熊野詣の巡礼たちが神秘を見出し、那智山に奉納したり熊野詣のみやげ物としたことが名前の由来ですが、採石されるのは、唯 一、ここ神川町です。
粒子1つが0.1ミクロンというきめ細かさのため那智黒石の硯は墨がとてもやわらかくなると、愛されてきました。また、古くから碁石の原料としても知られてきました。
←旧神上中学校の前を流れる、神上川